結婚指輪の歴史

古代エジプトのが結婚指輪のルーツ

指輪の歴史は意外に古く、古代エジプト時代に遡ります。当時は、石や貝殻などを指輪のようにして使用していました。その頃から左手の薬指にはめると良いとされてきましたが、これは、左薬指と心臓を流れている血管がつながっているからということから、二人の愛もつながっているということを表しているためです。その考えが現代でも伝えられているというわけです。
その後、現代のような指輪が登場しだしたのは、9世紀ごろでした。最初の結婚指輪は、ローマ教皇ニコラウス1世が、結婚する際に贈り合ったものでした。花婿には、鉄でできた指輪を、そして花嫁には金の指輪をお互い交換し合ったとされています。ちなみに婚約指輪に比べて装飾が少ないのは、リングに石などを付けてしまうと、それによって円が中断されることになってしまうと考えたからです。二人の愛の絆を永遠に絶やさないようにとこの形が古くから伝わっているのです。

意外に浅い日本の結婚指輪の歴史

指輪の丸い形は、永遠を表しています。今では、婚約指輪は「永遠の愛」、結婚指輪は「永遠の絆」を象徴しているものとされていますが。実は始まりは婚約指輪のほうが先でした。家同士の約束の証をとして、男性の家から女性の家に贈られたことが始まりです。その後、キリスト教の影響を受けて、結婚が神に対して誠実であるもの、自分自身も貞節を誓うというその印として結婚指輪を送ることになりました。
13世紀になって、ヨーロッパの各地で結婚指輪が交換され始め、16世紀ごろから教会での交換が定義づけられたのです。日本では、江戸時代に長崎に住んでいたオランダ人たちによって少しずつ広まり始めました。しかし、実際には開国してから徐々に知られるようになりました。特に男性にはアクセサリーを身につけるという文化がなかったために定着には時間がかかりました。教会で初めて日本人が交換したのは、同志社の創立者である新島夫妻でした。現代のように、当たり前のように結婚指輪の風習ができたのは、戦後に、西洋の文化が日本に入ってくるようになってからなのです。